スパイス道。

インド料理から始まる終わりなき沼

料理全般は苦手でも…唯一、ハマれる料理ってない?

 

昨日の記事で、ついこないだまで料理を避けるように生きてたってこと、書きましたが…。

 

ryouri-kihon.hatenablog.jp

なぜか、そんな私でもひとたび取り組むと、ついつい集中しちゃう料理があったんです。

それは、カレー。

 

なんの変哲もない、日本のフツーの家庭で食べる、ルーのカレーです。

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あれ、炒め→煮込み→ルー投入 という一連の流れが、化学反応のようで楽しいんですよね。

シャキッとした玉ねぎも、ピーマンも、りんごも。とろけて混然一体となるじゃないですか。でも、ピーマンは苦みだけが絶妙に残るし、リンゴはベースの奥深くで、甘みや酸味の働きをしてくれる。最初に入れ忘れたら、見た目は同じカレールーなのにまったく違う物になってしまう。

その上、普通のルーのカレーだと2日目以降がますます美味しかったりする。

 

その辺を観察するのが、何気に楽しかったのです。なぜかカレーだけw

 

でもさすがに飽きるんですよね…。お家のカレーでも、毎週食べたいとはさすがに思わないし。ルーのカレーって、外食でも全然食べたいと思わないんですよ(外食=ゴチソウと読み換えてください(笑))。ココ○チみたいな感じのは大抵、胃もたれしますしね。

 

 

そんなときに、インド好きの音楽の集いに行ったとき、「南インド料理」なるものに出逢いました。

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これが、消化もよくさわやかさもあるのに、スパイシーで美味い!

写真は各メニューを一皿に盛ってますが、それぞれに味が違って奥深いのです。

 

ほおおーーーということで、イベントで料理を提供されていた安岡ようこさんという方に、さっそく習いにいきました。

昨年末に行った時のレポはこちら(別ブログになりますが)。

ameblo.jp

 

習いながらメモを取るので、言うてもこの場では包丁とかあんまり使わないんですが…。

驚いたのは、終始、楽しかったってこと。

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料理のときに感じる、そこはかとない面倒な感じもなく、テンションあがりっぱなでした。

ひとつ理解できたのは、作るプロセスで常に、鼻の奥から脳天まで抜けるような「香り」がすること。まあスパイスには薬効もあるし、軽めのク○リをすーはーしながら作業するわけで、楽しくならないわけがないな、と勝手に解釈しました。もちろん好みはあるでしょうが。

 

そして、科学反応。ルーのカレーでは見たことのないような反応が多々見られます。実験室みたいで面白い。スパイスのカレーを知って以来、とり憑かれたように毎日作ってるという方にもお逢いしましたが、うなずけます(笑)。

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詳しく書けば長くなりすぎるので…このへんで。実は、この教室、つい最近2回目も受けたので、また何かの折りに記事にするかもしれません。

 

 

そんなわけで、この日から時おり、集中してカレーを作る日を設けるようになりました。まあ、いきなりスパイスを揃えることはできないので、似たような感じのスパイスセットを見つけて、練習から。

今の旦那とまだ結婚前でしたが、それまで私の料理にとりかかる遅さを見てたんですわ。でもあるとき「カレーの時だけえらくヤル気やね」と言われてハッとしました。

 

私、料理苦手ってずっと思ってたけどウソかも…?

 

そう、それまでは「食べること」のみをゴールに作ってたんですわ。だから食べるパート以外はほんっと、時間のムダに思えてつまらん。だから出来合いでいいやってなっちゃう。

 

でも、中には「つくること」自体も目的になるような、面白いレシピもあるんですよね。お菓子を焼くのが好きな人とか、しょっちゅうつくってますよね。オーブンでふくらむ様子を見るのがエクスタシーだとかね。

多分、イタリア料理なんかも、ハーブや缶詰、チーズにこだわりだすとめっさ面白いと思います。

 

なんかひとつ、これだ!って思えるものだけ作りまくれば、何がしか上達する気がするんですよね。

そういえば、子供の頃は、休みのたんびにホットケーキつくってました。アレンジするとしても人参ホットケーキくらいなんですが。お陰でふくらませるための混ぜ方や、絶妙な焼き加減についてはマスターですわ。

 

なんか…その辺からカンチガイがほろほろとほどけていったんですよね。

 

そんなわけで、練習で使った秀逸スパイスセットをまた後日紹介してみたいと思います。

つくり置きレシピも、そのうち続編書くね。