スパイスのロマンに浸る、番外編【スパイスカレー・インド料理レシピ本2021年版】
ただ、うっとりしたいだけ。
Photo by Ratul Ghosh on Unsplash
今回、いろんなレシピ本を紹介してきました。
まだまだ気に入ってて紹介したい本ありますが、なにぶん自分自身が読み込んだり、料理作れてない本もたくさんあります。今後、体験できたあかつきには、また紹介したいと思います。
で、今日紹介したいのは、スパイス「図鑑」の方です。
しかも、実用性推しではなく、ながめるための本(個人の感想です)。
【番外編】
2006年発売なので、やや古い本です。
ただ、それがいい味を出しているかもしれません。
B5サイズくらいのレシピ本が多い中で、すこし大き目のA4(に近い)サイズ。ですが、ソフトカバーで厚くなく重くなく、手に取りやすいです。
画面いっぱいにスパイスやハーブの写真、ミックススパイスの原材料写真が載っていて、美しい。もちろん“カレー”に限らず、全世界の全スパイスに対応していて眺めてるだけでも楽しい本です。
なんというか、日本ぽいマイページ四角く揃ったカッチリした「図鑑」な感じじゃないんですよね。挿絵は中世の絵本っぽい、手描きの素朴な絵。そしてレイアウトが自由。
画面はみ出るまでいっぱいいっぱいに写真が見切れていて、なんとも素敵です。
(この写真はイメージです)
Photo by Nadine Primeau on Unsplash
で、面白いのがレシピです。そう、レシピも載っているんです。
ですが、写真はざっくりした小洒落たイメージ写真がいくつかあるだけで、全然料理ごとに対応してません。ほとんどは文字情報のみ。
なので、なんとか材料と作り方から料理を想像していきたいところなのですが…。
料理名の一例を挙げると、
・スズキのスターアニス詰め
・ラムのモロツィーヤ
・キジのチリンドロン風
・クレメンタインのブランデー漬け
…?????
という感じで、私にはイメージのかけらすら湧かない料理が多数(笑)。
ですが逆に、これが楽しい。まったくもって作れそうもないものであっても、なんというか、ロマンがある。もしかすると、海外料理に詳しいご婦人には、想像に難くないメニューなのかもしれませんが…。
この「わからなさ」が楽しいと思ったので、番外編で紹介してみました。
もちろん想像できる料理、作れるレシピも載っているので、数品作ってみました。といっても、私は豆の煮込みくらいか…。
旦那君はアラブブレッドとか、チョコレートマカルーンというお菓子を作ってました。意外とこの本、気に入ってましたね(笑)。
巻末にはポプリやポマンダーの作り方まで載ってます。子供のころポプリに憧れたのを思い出すなぁ…。
読んでも読んでも、自分の生活とかけ離れていて「現実み」「実用性」が感じられないのが、この本のよいところです。私にとっては、ほとんど料理欲を高めるための本。
もともと料理好きで料理を始めたわけじゃない私にとっては、まだ見ぬ世界やまだ味わえぬ味覚をのぞき見てうっとりするプロセスが、料理のヤル気になっています。子供のような妄想をして、魔女にでもなった気分でやれれば、万々歳。
Photo by Jason Leung on Unsplash
というわけで、今回はちょっと変わった角度の紹介でしたが、興味持ったら本屋さんとかで手に取ってみてくださいませ。
たぶん、レシピ本シリーズはいったんここまでです。
お付き合いいただきありがとうございました。
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