なんとなく「現地っぽい」気がしていたカレーの違いとは。
私が勝手に思う、現地っぽさとは。
更新久々ですが、最近もカレーやスパイス料理いろいろ作ってました。
ちなみに、今日作ったのは「チキンチリフライ」という料理。南インド料理のおかずです。
玉ねぎやトマト、スパイスなどを攪拌してペースト状にして、鶏肉を漬け込み、あとはほぼ焼くだけ、という意外にもカンタンメニュー。
本来はもっとドライな質感になるべく火を通して、水分を飛ばすべきものらしいけど…作り始めた時間が遅く、さっさと食べたかったので途中であきらめました。で、ウェットな感じになってしまい、見た目いつものカレーと何が違うん。。。?っていう結果に(笑)。ただ、このレシピの美味しさは確かです。
これ食べて思ったのは、「お、この食感『現地っぽい』!」ってこと。
いや、何を言うてるのか私、と。現地で修業するなり住むなりしてた人の紹介するレシピは少なからず「現地っぽい」に決まっているんですけど(笑)。まあ、それはおいといて…。
なんかアジア圏の海外で食べたか、もしくは海外の人がやってるお店で味わった感覚がよみがえったんですよ。今日のメニュー。
いや私、言うほど海外も行ってないし、言うほど現地の人がやってる飲食店も行ってないすよ。ただ、食感として「珍しい」「いつもと違う」という感覚だったから鮮烈に残っているだけ、というか。その数少ない経験が記憶のトリガーになる、私にとっては「ちょっと珍しい感じ」のカレーなわけです。
ちなみに、このカレーの時も同じく、謎の「現地っぽさ」を感じました。
この時、私の舌が捉えた「現地っぽさ」は何か、というと。
◆玉ねぎ、にんにく、しょうがをブレンダー等でペースト状にしてから作ったベースを使用している。
ということ。
レシピによっては、ココナッツとかがペーストに入ることもありますな。
私のイメージですが、おそらく日本人がカレーを作るとしたら、初めから玉ねぎ、にんにく、しょうがをペースト状にすることは考えにくいんじゃないかと。たとえそれが「インドカレー」的なものを目指していたとしても。特に【カレーの玉ねぎをすりおろす】という感覚は少ないんじゃないかな。道具を増やす手間もあるし。そう思うの私だけ?
で、この玉ねぎetc…ペーストが、不思議に加熱しても消えない苦みとザラっと舌に残る質感を生んで、いわゆるカレールーとは違う独特な口当たりになるんです。煮込んで溶けた玉ねぎとも、全然違う感じ。鮮烈な感じが残っているのに、そいつは影もカタチも見えない。そういう役割を果たすんですわ、どうやら。
ちなみに、上にリンクはったキドニービーンズのカレーも、玉ねぎetc…ペーストを使うんで、似たような質感になります。まぁ、インドだからっていつも何でもペーストにするわけじゃなく…今知ってる限りでは多くがみじん切り。次に多いのがスライス。特に魚・エビなんかはスライスが多い気がする。
つまり、玉ねぎ、ニンニク、しょうがペーストを使う=「現地っぽい」ってのはやはり、私の勝手な味覚のイメージになっちゃうんですがw まあそう感じたのだから仕方ない。
つまり、
◆カレーって煮込むうちに玉ねぎとかトマトとか消えちゃうみたいなもんだから、どういう切り方したって一緒!…ってことはない。
狙いの質感を出す切り方というのがあるんですね。それに近づけるためには、いろんな方法を試してみるしかないってことで。
そういえば、アーモンドを加えるときもそうだ。もともと粉砕されているアーモンドパウダーを使うのと、牛乳といっしょにブレンダーでガーってペーストにしたのとでは明らかに質感が違う。丁寧にやれば、だけど後者のほうがやや滑らかかな。
気になる方は、ぜひお試しを。
いや、しかしこの「現地っぽさ」いったいどこで記憶したんだろ。
思うに、昔の職場近くにあったインド料理屋のカレーじゃないかと思うけど…もう行かない気がするから、確かめようもないですわ。
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ちなみに、明日・明後日はサラーム海上さんという方のイベント行きます。
実はこのイベントまで知らなかったんだけど、音楽評論家/DJ/中東料理研究家などなどをされている方。私の興味をそそるツボばかりじゃないか。音楽あり、ダンスあり、もちろんスパイシーな味覚もあり!!で楽しみです。
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